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香り優先か、味を優先か、紅茶作りの悩み

 スリランカ産でもこんなに違う紅茶の味
 
 久しぶりに以前飲んでいた紅茶を淹れてみました。パッケージにはディンブラだのウバだの知られた名前があり、ライオンマーク(セイロンティーのロゴ)もちゃんと付いています。しかし口に含むと味が濁っています、飲み込んだ後味もスッキリしません。
 シーズン中に採れたものならこんなことは無いと思います。香りや味がキリッとし澄んでいます。さすがオークションで高値がつくだけの価値があります。さらにシーズン中の茶葉でも工場の作り方で変るのだそうです。

揉捻そしてカットで緑が残る茶葉、この先の醗酵が重用。


 
  シーズン中は香り重視、ドイツ・日本向け
 
 スリランカの紅茶はオークションで高値が付くように製造工程で変化を付けています。特にシーズン中の茶葉は品質の良いものが採れますが誰が製品を買ってくれるかに注目していると言います。香りを好むドイツ・日本、片や味と色目を重視するロシア・中近東の違いだとか。
 香りを良くするには醗酵を浅くし大げさな表現をしますと多少グリーンぽさが残る茶葉になります。味を取るのであれば醗酵を深くし黒に近い色に仕上げるのだそうです。
 昨年私がウバを訪れたときは、シーズン以降雨が降らなかったためシーズンと同じ良質の茶葉が採れていました。しかし工場はシーズンの期間が終っていたため香り重視の製法を止め味重視のそれに変えていました。
 ダージリンのファーストフラッシュ(春摘み)は香りで知られ出来上がった茶葉も緑が混じっています。スリランカのウバをダージリンと同じぐら浅い醗酵に留めたら、素晴らしい紅茶が飲めるのではないかと素人考えを抱くのですが、しかしそう単純なものではないようです。
  

沢山の醗酵棚が並ぶ、ここで何分醗酵を続けるかで茶葉の質が決まります